「所有する空き家を今後どうするか」で悩む方が増えています。
「売却」「賃貸」「自分が居住」「更地として利用」など、さまざまな選択肢がありますが、ここではリフォームが必要なケースについて解説します。
リフォーム費用などについても参考にしてみてくださいね。
空き家をリフォーム・リノベーションするメリットとデメリット
メリット
●資産価値が高くなる
空き家は換気や適切な管理がされないため劣化が進みやすく、築年数より古く見えてしまいます。
売却や賃貸をする際もそのままでは買い手(借り手)が見つかりにくいでしょう。
しかし、リフォームすれば見違えるほどきれいになり、資産価値が上がります。
●犯罪や周辺の損害リスクを軽減できる
放置された空き家は、「放火」や「空き巣」などの犯罪に遭遇する危険性が高くなります。
また、「庭木や雑草が伸びて害虫や害獣が発生」「建物が倒壊」などで、誰かに損害を与えた場合、賠償責任を負わなければなりません。
デメリット
●費用がかかる
建物の傷み具合で変わりますが、シロアリ被害などのケースでは大規模な修繕が必要となり費用もその分高額になる可能性があります。
●耐震工事が必要な場合がある
2000年に改正された新耐震基準では、震度6強~7程度の地震で倒壊しない耐震性が求められています。
耐震基準を満たしていない場合、高額な耐震工事が必要です。
空き家をリフォーム・リノベーションする費用の目安は?
リフォーム費用は建物の状況や内容によって変わります。
戸建て住宅で500~2,000万円、マンションで一戸250万円~1,000万円、部分的な工事であれば500万円程度と考えれば良いでしょう。
部分的に工事をおこなう際の項目別費用の目安
●トイレ:15~60万円
●ユニットバス交換: 30~150万円
●洗面所:10~70万円
●台所:50~120万円
●床材張り替え:1~10万円/畳
●壁紙交換:1千円/㎡~
●二重窓の設置:5~18万円/箇所
●外壁:30~350万円
●屋根:50~350万円
●雨漏り修理:1~45万円/箇所
●断熱リフォーム:4千円~4万円/㎡
●耐震改修、補強工事:20~180万円
●シロアリ対策(駆除・予防):1,500~3,500円/㎡
●シロアリによる劣化の補修・補強:20~350万円
空き家のリフォームで節税!利用できる制度と申請のポイント
耐震改修や省エネリフォームをおこなう場合に利用できる主な減税制度として、「所得税の控除」と「固定資産税の減額」があります。
所得税の控除
本人が居住するためのリフォームが原則ですが、以下の3種類から選べます。
●住宅ローン減税(耐震・省エネ共通)
10年以上の住宅ローンがある
ローンの年末残高の1%を控除(10年)
控除額上限 = 400万円
●ローン型減税(省エネのみ)
5年以上のリフォームローンがある
指定のリフォームにかかるローンの年末残高の2%を控除(5年)
控除額上限 = 25万円
●投資型減税(耐震・省エネ共通)
ローン借入の有無を問わず申請可能
標準的な工事費用相当額の10%を控除(1年)
控除額上限 = 25万円
固定資産税の減額
省エネリフォームの場合は本人居住のための工事が原則ですが、耐震リフォームの場合、本人居住だけでなく賃貸住宅として使用する場合も減税対象となります。
●耐震リフォームの場合
本人居住・賃貸いずれの場合も対象
固定資産税の1/2を軽減(家屋面積120㎡まで、1年度分)
●省エネリフォームの場合
本人居住の場合が対象
固定資産税の1/3を軽減(家屋面積120㎡まで、1年度分)
まとめ
放置された空き家は、深刻な問題になっています。
活用できるケースであれば、早めにリフォームなどをおこないましょう。
ゆいホームでは、不動産の専門家として幅広い知識と情報でサポートいたします。
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