不動産を相続し、さらに相続した不動産を売却するためには、多くの手続きが必要です。
しかし多くの方は、いざその立場に立たされると「手続き方法がわからない、誰に相談すれば良いのかもわからない」と困惑してしまうのではないでしょうか。
今回は相続した不動産を売却する手続きを相続時・売却時の2段階に分け、それぞれのステップでの相談先をご紹介します。
相続時の相談先はどこが良い?状況に合わせて選択を!
相続財産の分割方法で揉めるなど、相続でトラブルが発生した場合は弁護士に相談しましょう。
相続について法的根拠に基づいたアドバイスを期待できるほか、相続財産の調査や遺産分割協議書の作成なども依頼できます。
トラブルなく遺産の分割方法などが決まり、不動産の名義変更をおこなう段階であれば、司法書士に不動産の所有権移転登記を依頼しましょう。
また、裁判所における相続放棄や成年後見手続き、遺言書の検認は弁護士・司法書士いずれにも依頼できます。
行政書士に依頼できる事項は戸籍や相続財産の調査、遺産分割協議書の作成に限られるため、注意が必要です。
相続税や所得税については、税理士に相談しましょう。
相続税には基礎控除があり、実際に相続税を課税されるケースはさほど多くありません。
しかし控除を受けるための申請や相続後の不動産を売却した場合の所得税について不安がある場合は、税理士に相談したほうが安心です。
これらの相談先を状況に合わせて選ぶのが難しい場合は、銀行・信託銀行の相続相談窓口を利用するのもおすすめです。
また、相続に強い士業に相談すると、状況に合わせて別の士業をご紹介してくれる場合もあります。
不動産売却時は不動産会社へ相談!売却の流れは?
相続した不動産を売却する場合は、まず不動産の相場を調べましょう。
不動産情報サイトなどで相続した不動産に条件の近い物件を検索し、おおよその価格を把握するだけでも十分です。
その後、不動産会社に査定を依頼しましょう。
査定価格が事前に調べた相場から乖離していないか確認し、提示された価格に納得できれば、不動産会社と媒介契約を結んで不動産売却を開始します。
売却活動は基本的に不動産会社がおこないますが、内覧時に売主として立ち会いが必要な場合もあります。
購入希望者が現われたら不動産会社を通じて条件交渉をおこない、合意したら売買契約を結びましょう。
不動産を買主に引き渡して代金を受け取れば、売却完了です。
相続・不動産売却の相談費用の相場は?
士業の相談料は事務所によって異なりますが、弁護士は1時間1万円程度、司法書士・行政書士・税理士は1時間5,000円程度が相場です。
相談の結果、対応を依頼する場合は、別途料金がかかります。
また、自治体や弁護士会などで無料相談をおこなっている場合もありますので、問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ
不動産を相続・売却する際の相談先をご紹介しました。
士業は業務範囲が定められているため、状況によって複数の専門家への相談が必要になる場合もあります。
今回ご紹介した内容も参考にして、適切な相談先をお選びください。
ゆいホームでは、不動産の専門家として幅広い知識と情報でサポートいたします。
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