液状化という言葉をご存じでしょうか?
地震で地盤が緩くなり、液体のようになる現象ですが、そこに建つ住宅は倒壊の危険性があります。
今回は、液状化した土地に建つ住宅の売却方法と注意点をご紹介します。
地震はいつ起こるかわかりませんので、自分には関係ないと思わず、ぜひご覧ください。
土地売却の前に~液状化とはどんな現象か~
液状化とは、地盤が液体の様に緩くなる現象で、地震の被害として有名です。
土地は、地盤を構成する土の粒子が密着していることで固く強度が保たれます。
液状化は、地震によって地下水が地面まで上昇し、密着していた砂や土の粒子が水のなかに浮いてしまった状態です。
以下のような土地は、液状化が起こりやすいと言えるでしょう。
●海岸や川の近く
●川・池・海などのの埋め立て地
●土砂が堆積してできた土地
とくに埋め立てから年数が経過していない土地は液状化しやすくなります。
液状化した土地の売却時の注意点とは?
液状化のリスクがあるだけでは、重要事項説明における告知義務はありません。
売却前の地盤調査義務もないので、リスクが高いかどうかの確認は買主が確認しなければなりません。
ただし、リスクを知りながら売却した場合は、売主に契約不適合責任が生じる可能性もあるので覚えておきましょう。
あとからトラブルを防ぐためには、液状化のリスクを売却時にしっかり伝えたほうが良いです。
実際に液状化を起こした土地であれば、瑕疵に該当するので告知事項に該当します。
液状化した土地に建つ住宅は、買主を見つけるのが難しいでしょう。
売却ができたとしても、価格は下がる可能性が高いと言えます。
液状化した土地と住宅の売却方法は?
液状化した土地に建つ建物を売却するのは難しいです。
とは言え、液状化した土地は地盤改良工事で建物を建てられるようになるので、地盤改良工事をすれば売却可能です。
ただし、住宅を一度取り壊して地盤改良工事をする必要があるので、費用がかかります。
ほかに、何もせず液状化の事実を買主に告知して売却することも、できないわけではありません。
売却価格は下がる可能性が高いですが、地盤改良工事の費用はかけずに済みます。
買主が見つからない場合は、不動産会社に買取を依頼する方法もあります。
まとめ
液状化した土地に建つ住宅の売却方法や注意点をご紹介してきました。
液状化は川や海の近く、土砂の堆積地など、起こりやすい特徴があります。
液状化した土地や住宅は、売却するのが難しいでのが実情です。
不動産会社に買取してもらうことも可能なため、一度相談してみてはいかがでしょう。
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