土地を所有する場合、形状にあたっては安全性の面から工事が必要なケースがあります。
高低差のある土地や斜面の土地でおこなう擁壁工事も、そのひとつです。
そこで今回は、擁壁工事とは何か、工事の種類や必要費用も含めて解説します。
所有している土地に建物を建てたい方や土地の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
土地の擁壁工事とはどのようなものか
擁壁工事とは、高低差のある土地の斜面が崩れないように、安定させるための工事です。
高低差のある土地は、高い位置にある建物の重みや地震、地中の雨水などの水圧によってさまざまな圧力がかかり、斜面が崩れやすくなります。
そこで擁壁工事をおこない、コンクリートなどを用いて斜面を壁状に覆って固定し、土砂崩れなどを防ぎます。
なお、擁壁とは、土を留めるための壁状の構造物です。
ちなみに、所有している土地の高低差が2m以上ある場合には、たいてい多くの自治体が「がけ条例」を定めており、擁壁の設置が義務付けられています。
自分の所有している土地が当てはまる場合には、申請が必要になるので注意しましょう。
土地の擁壁工事の種類とは
擁壁の種類は、おもに鉄筋コンクリート・コンクリートブロック・石積みですが、自治体によっては条例などで決められている場合もあります。
一般的に、擁壁工事で広く用いられているのは鉄筋コンクリートです。
とくにL型擁壁は、道路からすぐの場所に擁壁を設置できて、敷地を広く使えるので使用されることが多いのです。
コンクリートブロックを使用する場合、正方形や長方形のブロックを積む形で擁壁を形成します。
ブロックには鉄筋を利用した補強コンクリートや、化粧ブロックなどが用いられる場合もあります。
また、石積みは50年以上前に多く使用されていた方法です。
現行のがけ条例で定められている基準を満たしていないケースも多いため、土地を購入する際には注意しましょう。
土地の擁壁工事にかかる費用とは
一般的な擁壁工事では、1㎡あたりの単価相場はおよそ3万から5万円ほどとされています。
ただ、施工する業者によっても価格は異なるため、まずは見積もりを出してもらったうえで検討しましょう。
なお、大規模な擁壁工事の場合には補助金を利用でき、要件を満たしていれば一定金額以内で補助金を受けられます。
しかし、申し込みの期限や定数などが設けられており、常に実施されているわけではないのが注意点です。
まとめ
擁壁工事とは、土地の斜面を安定させるためのもので、鉄筋コンクリートやコンクリートブロックなどを使用する工事です。
費用は、1㎡あたりおよそ3万から5万円が相場ですが、業者によっても異なります。
高低差のある土地や斜面の土地に家を建てる予定がある方は、擁壁工事の内容や費用についても知識を深めておきしょう。
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