不動産購入時に必ずおこなわれるのが重要事項説明です。
現在不動産の購入を検討している方のなかには、重要事項説明がどんなものでどのような意味を持つのか、よく分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、重要事項説明とはなんなのか、注意点も含めて解説していきます。
不動産購入時におこなわれる重要事項説明とは
重要事項説明とは、読んで字のごとく不動産の売買契約時に、購入する不動産の契約条件を説明することです。
その際に重要事項説明書が手渡され、宅地建物取引主任者によって書類内容の説明がおこなわれることになります。
重要事項説明書には主に以下の項目が記されています。
●物件について:実際の面積が広告などに掲載されているものと違っていないか。抵当権の抹消時期などの明記。
●法令上の制限について:住宅が建てられる区域になっているかの確認。高さ・面積など建物の法基準。改築・増築などの制限がないか。周辺土地の用途。
●土地・道路の関係:土地と接する道路は4m以上か(未満であればセットバックが必要に)。私道のみにしか接していなければ、道路位置指定をおこなう。私道は建ぺい率・容積率の計算に含まない。
●インフラについて:下水の処理方法。供給施設の工事の必要性やスケジュールなど。
●敷地・建物の状態:雨漏りやメンテナンス状況など、建物のコンディションについて。
●マンションに関連すること:管理費や修繕積立金の状況・金額。大規模修繕計画について。駐車場の金額や使用状況。
●その他契約条件:代金以外に必要なお金(手付金など)。契約解除の条件。保険加入について。その他周辺施設についてなど、あらかじめ了承すること。
不動産購入時におこなわれる重要事項説明の注意すべきポイント
重要事項説明の目的は、契約前に不動産の状況や問題点・注意点などを明らかにし、買主を保護することです。
重要事項説明書に記載されていることは、あとで知らなかった・聞いていなかったでは通用しないため、説明を受けている間はしっかりと耳を傾け、肝心なところを聞き逃さないようにしましょう。
せっかく売買契約の関係者が揃っているので、大小かかわらず疑問点も確認しておくようにしてください。
土地を購入して建物を建てる場合は、道路との関係性や法令上の条件など、購入したのに家を建てられない状況にならないか、注意しておきましょう。
マンションの場合は、管理組合がしっかり機能しているかどうかをチェックしておくべきです。