京都市伏見区には、その地名の由来となったほどの古い歴史を誇る「藤森神社」があります。
その歴史もさることながら、無形文化財に指定された神事や湧き水も有名で、近隣住民から親しまれている神社です。
そこで今回は、魅力あふれる藤森神社のご利益や見どころを詳しくご紹介します。
京都市伏見区にある藤森神社の概要
藤森神社は、勝運と馬の神様として、近隣住民のみならず競馬関係者や競馬ファンからも広く信仰を集めています。
また、勝負に通じる、菖蒲の節句発祥の神社としても有名です。
藤森神社の歴史は古く、平安遷都よりも前で、戦から帰った神功皇后が兵具を納め、神を祀ったのが起こりだとされています。
広い境内には、本殿のほかにお社・神楽殿・宝物殿などがあり、毎年6月には約3,500株のあじさいが咲き誇る、2か所の紫陽花苑といった名所が見どころです。
藤森神社の御祭神は全12柱で、神功皇后のほかに、素戔嗚命や日本武尊、文武両道の神である舎人親王などが祀られています。
また、一時期は有名な刀剣「鶴丸」が神前に奉献されていたと伝えられていて、現在では、その写しが奉納されていることでも有名です。
京都市伏見区にある藤森神社の見どころ
藤森神社で、特に人気を集める見どころのひとつが、「駆馬神事」です。
これは、毎年5月1日から5月5日に行われる藤森祭のなかの神事のひとつで、京都市の民俗無形文化財に指定されている伝統行事としても知られています。
この駆馬神事は、天応元年(781年)の陸奥の反乱に際して行われた祈誓出陣の擬勢を象ったものです。
現代でも、馬術の技を競う神事として受け継がれ、参道を走り抜ける迫力ある馬の姿を間近に見られます。
もうひとつのおすすめの見どころが、境内にあるご神水「不二の水」です。
名水と名酒の地として有名な伏見ですが、藤森神社にも名水が湧き出ています。
「ふたつとないほどのおいしさ」という意味を持つその名にふさわしく、容器を手に水をくみに来る人が後を絶ちません。
地下深くからくみあげられた水は、夏でも冷たく、なめらかな口当たりが特徴です。
また、このご神水はおいしいだけでなく、勝運を授けてくれる力があると言われている点も人気の秘密でしょう。
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