京都府宇治市は、日本の歴史や文化を身近に感じられる魅力的な都市です。
京都市や大津市と隣接してアクセスが良く住みやすいため、京都府内で二番目に多い人口を有します。
市内には多くの社寺仏閣がありますが、とくに世界遺産の平等院は知らない方はいないほど有名な寺院です。
今回は宇治市にお住まいを検討されている方に向けて、平等院の敷地内にある博物館「鳳翔館」をご紹介します。
京都府宇治市にある平等院鳳翔館の概要
鳳翔館は旧宝物館の老朽化に伴って2001年に建設された、平等院内の博物館です。
宗教法人としては初めての総合登録博物館であり、CGを使用した堂内再現映像など、先端の技術を使用した第三世代ミュージアムとして開館しました。
鳳凰堂を中心とした景観に配慮して大半を地下構造としつつ、自然光を取り入れたり、国内最大級のガラスケースを使用したりするなど、展示に工夫が施されています。
2017年には照明設備をLED化する館内証明リニューアルも実施し、国宝などの展示物の色を自然に細部まで鮮明に見せる、迫力ある展示が実現されました。
所在地:京都府宇治市宇治蓮華116
営業時間:9時~17時(受付は16時45分まで)
定休日:なし
拝観料:(大人)600円、(中高生)400円、(小学生)300円
アクセス方法:京阪宇治線・JR奈良線「宇治駅」下車、徒歩10分
駐車場:なし
京都府宇治市にある平等院鳳翔館の見どころ
平等院鳳翔館には重要な展示物が多くありますが、なかでも必見なのは国宝の梵鐘と雲中供養菩薩像でしょう。
梵鐘は全面に獅子や踊る天人、唐草文様の繊細な浮彫が施されており、竜頭の装飾も特徴的で、日本の梵鐘の中でもとりわけ美しい鐘として知られます。
「姿の平等院鐘」と呼ばれ、東大寺の「勢の東大寺鐘」、三井寺の「声の園城寺鐘」とともに「天下の三名鐘」の一つとして有名です。
雲中供養菩薩像は、もともと阿弥陀如来の來迎を表現するために鳳凰堂内部に架けられていました。
現在は平等院に52躯あるうち、26躯を鳳翔館で間近に見られます。
ヒノキで作られた菩薩像が雲に乗って楽器を演奏したり、舞ったり、合掌したりしているなどそれぞれが違う表情をし、異なるポーズをとっているのが見どころです。
鳳翔館では「薄く光っている雲の中から仏様がふっとお出ましになるイメージ」の演出で展示されているので、まるで菩薩像空中に浮いているような感覚になるでしょう。
国宝の鳳凰をはじめとして、ほかにも重要文化財や指定文化財が数多く展示されているので、見どころが多く飽きることはありません。
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