家を売却する際、現在ある設備をそのまま売るか、何らかの手を加えるかは悩みどころの1つです。
カーポートのような実用的な設備であっても、扱いを間違えると売却価格に良くない影響を与えてしまいます。
それでは、カーポートのある家を売却する際に注目するべきポイントを見ていきましょう。
カーポート付きの家を売却する際は状態の確認が重要
家を売却する際、カーポートの状態によって状況は変わってきます。
カーポートを設置したばかりの場合や、目につく問題点がない場合はそのまま売却するのが得策です。
カーポートは実用性のある設備なので、売却の際に付加価値としてアピールができます。
問題になるのは、パネルの破損や支柱の歪みなどの問題が発生しているケースです。
カーポートのような設備が破損したり汚れていたりする住宅は第一印象が悪くなりがちで、たとえ実用上問題がなくとも買い手がつきにくくなります。
家を高く売却したいなら部品の交換や修理が必要になってくるでしょう。
ある程度の破損であればDIYでの修理も可能ですが、見栄えが悪くなりがちで、売却後にトラブルが起こる可能性もあるので、基本的に修理は専門業者に依頼することをおすすめします。
カーポートの修理にかかる費用はパネルの交換が1枚1万5,000円程度、支柱の交換は7万円から18万円、アルミ枠の交換は最大で20万円ほどです。
全交換にかかる費用はカーポートのタイプごとに大きく異なり、壁が多いガレージタイプのカーポートなどは費用も高くなります。
また、屋外設備であるカーポートは時間経過で傷や汚れが蓄積し劣化するので、劣化を遅らせるには定期的なメンテナンスが重要です。
建築から10年以上経過したカーポートであれば、売却を機に解体してしまうのも良いでしょう。
家を売却したい!カーポートに固定資産税はかかる?
カーポート付きの家を売却する際に気になるのが、固定資産税の問題です。
実はカーポートは固定資産税が発生する場合としない場合があります。
そもそも固定資産税とは、基礎が地面に固定されており、屋根があり、3方向以上に壁面がある建物に発生する税金です。
そのため、支柱と屋根だけのカーポートは建物とみなされず、固定資産税が発生しません。
一方、車庫に近いガレージタイプのカーポートはシャッターの有無に関わらず固定資産税が発生する可能性が高いです。
実際に家のカーポートに固定資産税が発生するかどうか、発生する場合に金額がいくらになるかを判断するのは難しいので、専門家に相談すると良いでしょう。