木造住宅は“火に弱い”“地震のときに不安”といったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし、近年の木造建築の技術の発展はめざましく、特に2000年に木造建築物の耐震基準を見直す法改正がおこなわれた後は、建築前の地盤調査が事実上義務化され、耐震性も向上しています。
ここでは、建物構造が木造である物件の、メリットやデメリットについて解説します。
建物構造が木造であるメリット
●他の構造と比較して費用が安い
木造建築は他の構造と比較して材料費や建築費用が安いため、購入価格を安く抑えることができます。
●間取りの可変性に優れる
木材は素材自体が軽量で加工性が高いため、施工しやすく間取り変更なども容易にできます。
将来的なリフォームもしやすいので、生活スタイルの変化にも柔軟に対応できるでしょう。
●鉄筋コンクリート造と比較すると梁がない分広くなる
鉄筋コンクリ-ト造の場合、天井に梁(はり)が出っ張っていることが多く、思ったよりも狭く感じることがあります。
一方、木造建築は梁がないため、空間がすっきりと広くなります。
●技術や素材が発展し、耐久性が向上
建築技術や素材の発展に伴い、耐久性と耐震性に優れた木造物件が増えています。
●モバイルWi-Fiとの相性がよい
鉄筋コンクリート造が無線電波を通しにくいのに比べ、木材は通しやすいため、木造建築はWi-Fiと相性が良いといえるでしょう。
建物構造が木造であるデメリットとは?
●防音性に難がある
木造建築は構造上防音性が低く、生活音が響きやすい可能性があります。
しかし、最近では木造住宅の遮音性能が改善され、「防振ゴム」や「遮音モルタル板」を使用している物件もあります。
●保温性が低く、冷暖房効率が悪くなる
木造建築は鉄筋コンクリート造などと比較して気密性が低いため、保温性も低く冷暖房効率が落ちる傾向があります。
●古い物件は木材が傷んでいる可能性があり、耐火性や耐久性に問題がある
木材はコンクリートなどに比べて劣化しやすいため、築古物件になるほど耐火性や耐久性が劣る可能性があります。
●シロアリ、キクイムシに弱い
虫に弱いのが木造建築の大きなデメリットです。
防虫対策についてはしっかりとおこなう必要があるでしょう。
木造の建物構造はどんな人におすすめ?
日本では古くから建築されてきた木造住宅。
その理由として、木材そのものが吸湿性に優れており、四季の変化に強いことがあげられます。
通気性も良いので湿気がこもりにくく、ダニやカビが発生しにくいため、アレルギー症状が出やすい方には向いているといえるでしょう。
また、木造住宅のほとんどが2階建て以下の比較的規模の小さい物件なので、建設コストが安く、物件価格を抑えることができます。
そのため、費用を抑えたい方にもおすすめです。
まとめ
建物構造が木造である住宅の、メリットやデメリットについて解説しました。
従来の耐久性の弱さが改善され、モバイルWi-Fiとの相性やアレルギー対策など、木造住宅の良さが見直され始めています。
また、木造住宅は住宅購入の費用を抑えたい方にもおすすめです。
木造住宅が気になる方は、今回ご紹介したメリット・デメリットを参考にしてみてくださいね。
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