水路に面した土地を売りたいと考えている方は、買主が不安に感じやすいポイントを把握しておくことが大切です。
懸念点を知っておけば、効果的なアピールポイントも見つけやすくなります。
そこで今回は、水路に面した土地のデメリットにくわえ、売却方法と売却時の注意点をご紹介します。
売却時に注意したい!水路に接する土地のデメリットとは?
水路に面した土地は軟弱地盤の可能性があります。
軟弱地盤とは水分を豊富に蓄えた地盤のことで、建物を建設したときに沈下したり傾いたりしやすいリスクがあります。
補強工事の費用がかかるだけではなく、知らずに売却した場合は契約不適合責任を追及される可能性がある点に注意しなければなりません。
さらに水路に面した土地は浸水しやすいデメリットもあります。
水路付近は土壌が柔らかいだけではなく河川氾濫の影響も受けやすいため、ハザードマップなどで地盤の性質を確認しておくことが大切です。
また、そもそも建築不可で売却しても住宅を建てられないリスクがある点にも注意が必要です。
住宅を建てる場合、土地に2m以上道路が接していなければなりません。
水路に面していると建築可能な条件を満たしていない可能性があるため、自治体をとおして早めに確認しておきましょう。
水路に接する土地のスムーズな売却方法とは?
水路に接していると浸水などの不安で買主があらわれにくい可能性があるため、居住用以外で売り出す方法も考えておきましょう。
とくに接道義務を果たせない土地は、建築できないただの土地として売却するのもおすすめです。
たとえば会社やお店が多いエリアであれば駐車場用として、農家が多いエリアでは畑用として売り出すなど、周辺環境にあわせたアピール方法を考えましょう。
また、接道義務を果たせない場合は橋をかけて売る方法もあります。
橋を設置する水路の占用許可を取る手間はかかるものの、居住用として売り出すことが可能です。
水路に接する土地を売却する際の注意点とは?
土地を売却する際は、買主に告知しなければならない情報がないかどうかをチェックしたうえで契約を進める必要があります。
水路に接する土地が軟弱地盤である場合、住宅を建てても結果的に傾きが生じるリスクがあります。
また接道義務を果たしていない場合は住宅を建築できないため、居住用としては利用できない旨をしっかり伝えなければなりません。
告知を怠るとあとから契約不適合責任を追及され、損害賠償や契約解除を請求される可能性がある点に注意が必要です。
水路の占用許可を得る方法もおすすめですが、占用する広さに応じて料金が発生します。
売却が決まった場合は占用許可の名義自体も買主に移さなければならないため、継承できるか自治体に確認したり、占用料がかかる旨を買主に納得してもらったりする必要もあります。
まとめ
水路に接する土地は地盤が弱かったり、そもそも住宅を建てる許可を得られなかったりする可能性があります。
売却する場合はどのような注意点があるのかを事前にリサーチして、あとから責任を追及されないように準備を進めましょう。
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